東京一人旅の記録

旅行はお好きですか。
私はわりと好きです。
学生時代から、海外で生活することが夢でした。
社会人になってから、2年間中国で仕事をしながら暮らしていた時期があります。
その間、いくつか他の国々へも訪れ、新しい経験をしました。
子供が生まれてからというもの、すっかり今の地に落ち着いてしまい、どこかに旅するなんてことはほとんどありませんでした。旅行らしいことと言えば、家族で一泊二日の温泉旅行か、帰省くらいです。
そして今回、息子が生まれてから初めて、一人で二泊三日東京へ行くことになりました。
今回の旅行では、
- 身軽でいること
- 「好き!」とやりたいことを満喫すること
がテーマです。
なかなか思い通りにはいかない子育て。
これはこれで貴重な経験ですが、たまには思いっきり自分の好きなことを満喫したいなと。
最低限の荷物で、最高の満足感を得て帰ってきたい。
そう心に刻み、6、7年ぶりに東京を訪れました。
東京を訪れての感想を残しておきたいと思います。
持ち物

持ち物は最低限です。
- インナー類の替えを1セット
- 化粧品類(手のひらサイズのポーチに入るだけ)
- 貴重品
以上です。
小さめのリュック(ミレー リュック クンブ 16(KHUMBU) Black-Noir)に入れました。まだまだ余裕があり、もっと小さい鞄で行きたいくらいでしたが、持っていないのでこれで出発です。
都会の喧騒と孤独

「なんでもあるけど、なんにもない」
東京で過ごしてみて得た不思議な感覚です。
当然ですが、本当にたくさんの人がいて、本当にいろんなものがあります。
でも、そこにはなんにもないんです。
東京滞在中、行きたかったお店に行って買い物をし、今暮らしている所にはないようなおしゃれなカフェに行き、友人とのおしゃべりを楽しみました。
普段は行かない居酒屋に行ってお酒を飲んだり、普段は絶対食べない〆のラーメンを食べてみたり。
今住んでいるこの場所でのこの暮らしとはかけ離れた経験をして、久しぶりに独身時代に戻ったような気分で楽しく過ごすことができました。
ただ、ふと感じる孤独。
人が多くて、煌びやかな商品がたくさんあって、いろんな声が聞こえてきて・・・。
でも、ただ自分はそこにいる。
ぽつんと、切り抜かれて存在しているような感じです。
そして思い出す「自然との一体化」という言葉。
たまに書籍なんかで目にします。
都会では、これがないんだなと振り返って思います。
今私が住んでいるこの地域で1日に出会う人の数は、あのぎゅうぎゅうの電車の一車両分にも満たないかもしれない。
そしてあるのは、緑豊かな(今は冬だから枯れてるけど)街路樹、遮るものがない広々とした公園、少し遠くの方には雪を被った山々、夜空にはずっと眺めていたくなる星々・・・。
郊外の住宅地なので、自然と一体化まではいかないけれど、こういった自然が生活の一部になっていて、そのおかげか都会で得たあの孤独感を感じずにいられる気がします。
そして、これらの自然のおかげで、自分は今落ち着いて日々を過ごすことができているのだなと、感謝の心が芽生えました。
リフレッシュして再出発

東京滞在中は、息子のこつんは父親と過ごしていました。
ただ、母親不在がやっぱり寂しかったのか、夜中に布団にくるまって声を出さずに大泣きしていたとか。
帰ってきたら、こつんのテンションも上がって上がって、寝る直前までぴょんぴょんと跳ね回っていました。
母と子。
いつもいつも一緒に過ごしていると、見失いがちですが、やっぱり大切で愛おしい存在であることを再確認できたことは、この旅でのいちばんの収穫かもしれません。
少しの間離れることでリフレッシュできた今、子どもが甘えてる状態に寛容になれている自分がいます。
今までは、「わがままばかり言って、もー!」と思っていたところが、「ああ、甘えているんだな」と思うことができ、怒ったり、イライラしたりせずに済んでいます。
心に余裕ができるとこんなにも楽なのかと。
子育てに日々奮闘しているお父さん、お母さんも、気分を新たに前向きに子育てしていけるのならば、たまには少し離れて過ごしてみるという経験も必要なんだなと思いました。
日頃の生活習慣の大切さ

今回、東京の刺激に疲れるかなと心配していましたが、意外にも疲れずに過ごすことができました。
日頃から身体を軽くすべく食生活に気をつけていたことは、今回のような異常事態でも、疲れにくい身体をつくってくれていたのかなと思います。
それと睡眠。東京滞在中も、睡眠だけは気をつけなければと思い午後のカフェイン摂取は控えました。この知識があったことは救いです。
それと大切なのが、目的をはっきりさせていたこと。
この点は大きかったかもしれません。
ただなんとなく、あの都会をぶらぶらと歩くだけでは、過度な刺激に惑わされ、絶対に疲労を感じていたんだろうなと思うのですが、今回は行きたいところも、会いたい人も、食べたい物もはっきりしていたので、それらの目的を果たすべく前向きに行動できていたように思います。
荷物が少なく身軽でいられたこともまた、行動力を上げていたと思います。
すべてはやる気次第

一年に2回か3回くらい、こういった一人旅ができたらいいなと思うのですが、それもこれも自分のやる気次第。
本当に行きたいと思うのならば、本気で資金と時間の準備に取り組めるはず。
子どもが母親と離れる時間、子どもも父親も、そして自分自身も成長することができるのだから、こんな素晴らしい機会をつくらないなんて勿体無いとすら思えてきます。
2025年はまだ始まったばかり。
今年のうちにまた一人旅を経験したいと思います。