料理が苦手な主婦が贈る「食まわり」を楽にするアイディア【実践編】

毎日の食事の準備、大変ですよね。
料理が苦手な人、フルタイムでお仕事をしている人、事情はそれぞれですが、主だって作る人にとっては大きな負担ともなりがちです。少しでも楽したいと思っている人は多いのではないかと思います。
私は料理が苦手なので、できることならやりたくないのですが、毎日外食やお惣菜に頼るというのも、経済的にも健康的にも避けたいところです。
そこで私の解決策はこちらです⇩
(前段階として、料理が億劫に思う理由や、シンプルな食まわりのメリット・デメリットはこちら【マインド編】にまとめています。)
シンプル化は料理の面でも役立ちます。
今回は【実践編】として、食まわりを楽にするための準備と方法について、私なりのアイディアをお話ししたいと思います。
食まわりを楽にする3つの準備

調理に取り掛かる前に、以下の3つの準備をしておくと、より一層、食まわりがスッキリします。
準備①調理器具を減らす

洗い物を減らすためにも、調理器具は絞っておくことが得策です。
たくさんあればあるほど、次々と使ってしまうからです。
我が家の鍋類は2つです。
浅型と深型のフライパンが各一つずつだけ。
これで十分に事足りてます。
深型では主に味噌汁を作りますが、お鍋をするときもこちらを使います。
浅型は煮たり焼いたり・・・オーブンにも対応しているので、グラタンなんかも作れます。
一つのフライパンを使ったら、他のものが作れなくなるじゃないかと思われそうですが、その通りで、フライパンではもう作りません。
副菜は、iwakiのパックを使ってレンチン調理で済ませます。保存もできて便利です。
フライパン(鍋)の数が少ないので、一品作ったらこれ以上は作らないと決めてしまうのです。
どうしても、もう一品、火を使った調理が必要という場合は、油の少ない料理から調理し、出来上がったものは器に移し替え、さっと拭くかそのまま次の調理に取り掛かります。
「どんな料理も、このフライパンで作る!このフライパンで作れないものは作らない!」と決めてしまうのです。そうすると、これ以上鍋類が増えることはありません。おかげで、料理が苦手でも、少ない調理器具で済ませることができています。
鍋類に限らず、菜箸やお玉、スライサーなど、調理器具はたくさんの種類がありますが、それらも、「兼用できないか?」「これで代用できないか?」と自問しながら試していくと、少しずつ減らすことができます。
今、ご自宅にはどんな調理器具が、いくつあるでしょうか。
一度、点検してみても良いかもしれません。

同じ用途の物や、複数ある物なんかは不要だよ。
準備②食器を減らす

調理器具と同様に、食器も減らします。
たくさんあればあるほど、次々に新しい食器を出しては使い、洗い物が増えていくパターンに陥るからです。
例えば、お皿が一枚あれば、子どものお菓子を取り分けることにも使えるし、そのお皿をさっと洗って、晩御飯のおかずを乗せるお皿に使うこともできます。
わざわざ、おやつ用、おかず用と分ける必要はなく、なんでも兼用していくことで、食器の数は減らすことができます。
「ああ、洗い物が山盛り・・・」なんていう状態を作る前に、さっと洗う。洗わなければ、おかず用のお皿がない!くらいまで減らせると、洗わざるを得ないし、洗い物もたまりません。
そして、食器が少なければ、そもそも洗う数が少ないので、洗うことが面倒ではなくなるのです。
食器も、用途を兼用できないかを考えながら、少しずつ減らしていくと良いと思います。

1-2枚のお皿くらいなら、すぐに洗えそう!
山盛りの食器を洗うよりずっと簡単だね。
準備③調味料を減らす

調味料も必要最低限まで減らします。
料理の基本の「さしすせそ」(さ:砂糖、し:塩、す:お酢、せ:醤油、そ:味噌)と、+αでお好みのものが数種類もあれば、大抵のシンプル料理はできます。
たまにしか使わないような、エスニック系の調味料やいろいろな味のドレッシングなんかはなくても大丈夫。
もし必要な場合は、早々に使い切れるように、少量の一番小さいサイズを選ぶと良いかと思います。割高かもしれませんが、美味しいうちに使い切れる量が一番です。
調味料は、毎日使うから大容量がお得!と思って大きいサイズを買われる方も多いかもしれませんが、鮮度を考えると、大家族でもない限り、小さいサイズで良い気がします。
ちなみに最近私は、オリーブオイルと塩の味付けが一番美味しいと思っています。
「あれがないからできない!」ではなく、「今あるこれで何ができるかな」と考えると、調味料も減らしやすいです。

たくさんの調味料を揃えるには、お金もかかるし、管理の手間もかかるからね。

味付けにも迷わないね。冷蔵庫の中もスッキリ!
食器など、物を手放す方法はこちらの記事でもご紹介しています。
楽な調理の方法

今では、実にさまざまな楽ちんレシピが公開されていて、本当にありがたいです。それらのありがたいレシピの恩恵も受けながら、私なりの楽な方法をご紹介します。(※具体的なレシピではありません。)
便利な家電を使う

王道、便利家電を使います。
数万円する自動調理器のような物もありますが、今、おうちにある炊飯器や電子レンジ、オーブンなどを使うことで、日々の手間がかなり減ります。唐揚げなどの揚げ物も油を使わず安全に作れますよね。
特に、火を使わない調理は、ほったらかしでできるので、子どもと遊ぶ時間ができたり、お風呂に入れてしまったりと、調理から手も目も離せる点は大きなメリットです。
便利家電を使ったレシピもたくさん公開されていますので、是非ありがたく恩恵にあずかりましょう。
そのまま出す

封を開けたらそのまま出せる食品を使います。トレーに入ったお惣菜とは別です。
例えば、サバ缶などの缶詰や、パウチに入ったコーンのような類です。
特にお勧めしたいのは、サバ缶やいわし缶です。生魚の調理はかなり面倒なイメージですが、缶詰であれば、水煮や味噌煮、オイル漬けなどが売られています。そのまま食べても美味しいし、具の足しに使っても良いです。
無添加の物もスーパーで普通に売られています。
長持ちするので、日常でも使いながら、災害時の食料としても保存しておけます。
缶詰はかなり優秀な一品です。

サバ缶は離乳食や幼児食にも大活躍!
冷凍野菜を使う

冷凍野菜もどんどん取り入れると、食事の準備の楽さが増します。
私は、ほうれん草もブロッコリーも冷凍のものと決めています。どちらも、生を使った場合、茹でて冷ましたり水で冷やしたりする過程がとても面倒だなと思うからです。
ブロッコリーの小さなフサフサ?がざるの目に詰まるのも、ほうれん草を手で絞るのも嫌なのです。
一方、冷凍の物は、これらの手間が一切なく、すぐに使えます。また、旬の時期に収穫されて瞬間冷凍された物が手頃な値段で手に入るので、栄養価の面でもメリットが大きいと思います。
特に、イオンの冷凍野菜の充実度は日に日に高まっており、大変便利です。
冷凍野菜、軽視されていそうな気がしますが、私はかなり助けられています。

本当は、全部冷凍野菜にしたいくらい!
腐らないから、とっても便利!
乾物を使う

乾物も大いに活用したい食材です。
例えば、切り干し大根。
味噌汁を作る際、私はパックで出汁を取りますが、同時に切り干し大根も入れて戻してしまいます。そのまま味噌汁の具としてもいいし、切り干し大根だけを取り出して、少し調味して別の一品にもできます。大根の甘い出汁が出た味噌汁は、息子のこつんも大好きです。
また、乾物は生鮮食品と比べて、鮮度をさほど気にしなくていい点も楽ですし、旨みが凝縮されていたり、栄養価が高まったりしているそうです。
保存がきくので、消費に追われずに済むし、冷蔵庫も圧迫しないし、食材を切る手間もありません。いいことづくしです。
スーパーの乾物コーナーにはいつもあまり人がいないように感じますが、乾物たちは隠れたヒーローです。
流用できるレシピにする

流用できるレシピを取り入れると献立を考えるのが楽になります。
ここで私が言う流用とは、1日目のメニューを、翌日、あわよくば翌々日にもアレンジして使い回すことを指しています。(いわゆる、アレンジメニューですね。)
夫は丼ものもカレーも大好きです。
そこで、1日目に牛丼、2日目にその残り汁と具を使ってカレーにします。かなり味が濃くなっていたり、具が足りなかったりもするので、そこは調整します。
そして、3日目はカレーの鍋にご飯を入れてカレーリゾット風にしたり、カレーうどんにしたりします。
3日分が流れるように決まり、作るのも簡単です。
1日目:牛丼
↓
2日目: カレー
↓
3日目: カレーリゾット or カレーうどん
普通、カレーの後の鍋を洗おうと思うと、キッチンペーパーで鍋についたカレーを拭い取ったり、スポンジがカレーまみれになったりしてしまいます。でも、3日目にリゾットやうどんを作った後は、鍋に何も残りません。洗うのも楽になります。
牛丼以外にも、〈豚汁→カレー〉〈コンソメスープ→シチュー→グラタン〉など、色々と流用レシピが考えられます。
簡単なメニューから簡単なメニューへ。流用すると1週間の献立作りが楽になります。

手間ひまかからないから、ご飯作りが楽々。
※意外と重要※ 好きな飲み物や食べ物をつまみながら取り組む

苦手な料理は、好きな物を飲んだりつまんだりしながら取り組んでみてはいかがでしょうか。
苦手なことは、好きなことや楽しみと一緒に行うとなんとなく意識が和らぐものです。
慣れないイベントに行くときに、仲のよい友達と一緒なら勇気が出るとか、夜のトイレが怖い子供はお母さんと一緒ならなんとか行ける、といったことと一緒です。
苦手な料理に取り組む際のやる気アップにつながります。
「〇〇をつまみたいから料理をする」
そんな気持ちで取り組んでもいいのではないでしょうか。
嫌々作る料理よりも、ご機嫌な自分が作った料理の方が意外と美味しくできあがるかもしれません。
自分の機嫌は自分で取る。
好きな物を飲みながら、つまみながら取り組んでいきましょう。

「動画を観ながら」「音楽を聴きながら」なんていうのもいいね🎶
美味しく楽しい食卓を

以上が【実践編】です。いかがでしたでしょうか。
私もまだまだ試行錯誤する日々ですが、食まわりをシンプルにしていくことで段々と楽になってきていると実感しています。
たまに実家に帰ると、いくつも重なっている鍋や食器を見てとても不思議に思います。もっと減らしたら、家事が楽になるのになと。
「手を抜く」と表現すると聞こえが悪いですが、どうしたら楽にできるか考えて行き着いた「知恵」であり「技」であり「術」です。
知恵と技術を磨いて、食まわりを楽しく、楽にしていきたいですね。
今日も穏やかな1日でありますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました。



これ!というカトラリーがあると、子どもの食まわりもスッキリします。息子のこつんは、これ⇩だけで食べ方問題概ねクリア。トレーニング箸は買わずに済みました。
