【HSPさん向け】疲れない断捨離術
こんにちは。mikiです。
年の瀬です。掃除、片付け、断捨離の時期ですが、調子はどうですか。
すっきりとした気持ちのいい部屋で暮らしたい。
でも、物を捨てることに罪悪感があって、なかなか捨てられない。
捨てることを考えると、何だかいたたまれない気持ちになる。
そんな気持ちに引きずられて、断捨離できずに困っていませんか。
私はもう何年も、スローペースでミニマリスト生活を目指して暮らしています。
ミニマリストとまではいかないけれど、そこそこ物が減ってきたなと実感しています。
そうして続けるうちに、物を手放す時に、ある感情がある時とない時があることに気がつきました。
「物がかわいそう」
そう、この感情がある時とない時の違いです。
HSP気質の方は特に、物への感情が出てきやすいのではないでしょうか。
私はそうです。
そしてこの感情が疲労の原因になるのです。
そこで行き着いたのが、捨てるか捨てないか、白黒つけないグレーな手放し方です。
「物がかわいそう」という感情を味方に付けてこの方法を実践することで、疲れずゆっくり確実にすっきりとした部屋に近づいてきています。
手放すために知っておくと良さげなこと
「物がかわいそう」
私が物を捨てられない大きな原因です。
ゴミ収集車に飲み込まれていく様子とか、ゴミ処理場で燃やされている様子なんかを想像してしまい、物がかわいそうで捨てられなくなるのです。
でも、物が少ないことのメリットと、物を手放す時の考え方を頭の隅に置いておくと、手放すことに罪悪感なく、断捨離を進めることが容易になりました。
物が少ない生活のメリット
ミニマリストの生活に憧れ、かれこれ10年近くになるでしょうか。
実際にミニマリストかと聞かれると、そうではないです。
少しずつ取り組んできたつもりだけど、まだまだ発展途上の私です。
それでも、ごくたまに訪れてくる妹や知人には、
「姉ちゃんち何もないよね!笑!」
「食器少ないですね」
なんて言われます。
幼稚園のママたちからは、「少し家事してたらもうお迎えの時間だった」なんて話が聞こえてきますが、私はその間、自分の時間を満喫しています。(口には出さないけど。)
おそらく違いは、絶対的な物の量です。
物が少なければ、必然的に家事にかかる時間が減ります。
私は朝起きてすぐ、掃除と洗濯をします。
日中は乾燥終わりの洗濯物を畳むだけ。5分とかかりません。
夕方は食事の準備、夜はおもちゃと食器の片付けだけ。
そのほかにやることなんてそんなにありません。
家事にかかる時間は少ない方だと思います。
物が少ないと、家事も楽ちんです。(家事を楽にする方法についてはこちらもご覧ください。)
物が少なければ、自分の時間を満喫できる。
物が少なければ、ストレスを最小限にできる。
物が少なければ、疲れにくくなる。
繊細な気質を持っているからこそ、少ない物で暮らすことに大きな価値があるよ。
物が少ないと、ゆとりができ、自分の時間を満喫することができる。
これが、繊細な感性をお持ちの方にとって、持たない生活、物が少ない生活の最大のメリットと言えると感じています。
白黒つけない、グレーな手放し方
△ 捨てる or 捨てない
断捨離と言えばこの二択・・・な雰囲気です。
でもこの、白か黒かみたいな現実が辛いなと感じます。
そこで、グレーの段階をいくつか経ることにしています。すると、手放すことに対する罪悪感が薄れ、断捨離が進みやすくなるのです。
グレー①語感の強い言葉を言い換える
△「使っていないものは即捨て」
「迷ったら捨てる」
断捨離の時に出てくる言葉たち。断捨離しようと思ったことのある方ならば、どこかで目にしたことがあるかと思います。
少し強めというか、強制力のある言葉に感じます。
こういった強めの言葉と距離を置いてしまうのは、私だけでしょうか。
これは一般的に、物を捨てたい人の背中を後押しするために、強く表現する必要があるためかと思います。
でも、繊細な感性の持ち主には刺激的すぎる印象です。
そこで、強烈な言葉は使わないようにします。
何となく、濁すのです。
日本語は便利です。いろんな表現の仕方があります。
表現の仕方を変えるだけで、同じ行為を指していても、刺激が少し和らぎます。
「捨てる」「処分」
→ ○ 「手放す」「譲る」「外に出す」
刺激が和らぐことで心理的なハードルが下がり、手放しやすくなります。
私は「手放す」という言葉が好きです。
「捨てる」よりも、やさしい印象を受けるからです。
グレー② 売る・譲る・リサイクルに出す
服やおもちゃ、アクセサリー、本。
手放したいんだけどな。
情が湧きやすいものは、次に使ってくれる人に託すつもりで、売ったり譲ったりすると安心だよ。
貰い手がいると、物がそのままの形で、存在する場所を変えるだけだから安心できます。
また、売れなかった服や雑貨は、イオンなどに資源回収ボックスが置かれているので、そこに持っていくとリサイクルしてくれます。あるいは、自治体の資源回収日に衣料品が出せる場合もあるかもしれません。
物がまた生き返ってくれる、また誰かの役に立てるんだと思うと、手放しやすいです。
本を可燃ゴミとして捨てることはあまりない気がしますが、不要になったらリサイクルショップに売るなりできます。
ゴミ袋に入れて処分する。
→ ○ 人に売る、譲る、リサイクルする。資源回収ボックスに持っていく。
グレー③情が湧いて捨てられないなら【ステップ作戦】
でもでもやっぱり、自分の元から手放すのってちょっと寂しいよ・・・。
そうだよね。
そんな時は、無理して捨てなくてもいいよ。
まだ寂しさやかわいそうという感情が残っているなら、無理して捨てなくて良いというのが、私の考えです。
焦らなくて大丈夫。
では、どうやって手放しまでもっていくか。
そこで、【ステップ作戦】です。
ここでは、手放したい物のことを「手放し候補」と呼ぶこととします。
こんな感じで進めます↓
【ステップ作戦のやり方1】
1. 手放し候補の物を箱に入れ、その日の日付を書く。
2. しばらくの間、見えない場所(クローゼットなど部屋のどこか)に保管する。
3. また片付けをする時に、その物の存在を忘れていたようならもう中身を見ずに手放す。もしくは、今日から半年後のスマホの予定表に「手放し日」と予定を入れて通知設定しておくのも良し。
例:片付けた日【2024/12/29】を箱に記入→ スマホのカレンダーに【2025/6/29 手放す】と予定に入れ、朝7時に通知設定する。)
半年や1年も経つと、「こんなに忘れていたんだからもういっか」って思えるね。
そこには、実際に使っていない事実、忘れていた事実があるよ。
もう手放しても良いなと思えたら、「ありがとう」と言ってゴミ袋に入れて出してしまいます。
(この一言もまた、罪悪感を和らげてくれます。)
見直しをごみ収集日の直前に行うと、もう後に引けなくなるので、強制力が働き、手放しやすいです
もし、また情が湧いてきてもいいと思います。
その場合は、またしまっておきます。
でも今度は、箱から袋に入れ替え、もう少し出口(玄関)に近い場所に置いておきます。見直し日は、3ヶ月先にでも設定しましょう。
少しずつ扱いが雑になっても何も思わないなら、情が薄れてきている証拠です。
その頃には自分も少し成長していて、本当に必要ないな、今までありがとうと思えるはずです。
いったんゴミ袋に入れて保管すると、「こんな扱いをするくらいなんだから、もう要らないんだな」とも思えます。
そう思える時が来るのを待つのも一つの手です。
【ステップ作戦のやり方2】
1. 箱に保管[クローゼット]
2. 袋に保管[クローゼット]
3. 袋に保管[玄関]
4. ゴミ袋に保管[玄関]
→手放す
この手順を踏むと、少し時間はかかるものの、「物がかわいそう」という感情を徐々に和らげながら、不要な物を手放しやすくなります。
手放す時は、自分の感情と向き合うことになります。
感情が重くのしかかるようなら、このステップを踏むと良いかと思います。
グレー④もう何年も捨てようと思っているのに捨てられないなら【天秤作戦】
でも、ずっと持ち続けていることが脳裏をよぎって疲れちゃうよ。
そんな時は【天秤作戦】をやってみてね。
手放すかどうかを、天秤(てんびん)にかけてみます。
手放した後のことを想像するのです。
手放し候補の物をこの先も持ち続けることと、それを手放した後のことを想像して、どちらが自分にとっていいことがありそうか。
少し未来の事を考えるというのは、いろんなところで使える便利な手法です。
身近な例で言うとこんな感じです↓
A)今目の前のケーキを食べたらどうか。
美味しくて幸せな気分になれるな。でも、2時間後の胃腸はどんな様子だろうか。きっと、胃がもたれだして、腸がキリキリと痛み出す。2、3日後には肌が荒れてくるんだろうな。
B) 食べなかったらどうだろうか。
今、美味しいと思えるチャンスを逃す。でも、2時間後に胃腸の不調もないし、3日後に肌荒れを起こすこともないだろう。
AとB、どちらがいいと思えるのか、天秤にかけるのです。
手放すことについてはこんな感じです↓
A’) 今目の前の手放し候補をまたこのまま置いておいたらどうか。
ずっとここにあるなあ。いつ捨てようかな。捨てたいのに捨てられないというモヤモヤとまた付き合い続けるのか。
B’) 今手放し候補を手放したらどうか。
もうこのことについて考えなくていいんだ。空間にも余裕ができてなんだかスッキリ。
どちらを選択すると、自分がより気持ちよく過ごせるようになるのか。
明白です。
でも、はっきりさせられない、ケーキを一口だけ食べたい派の場合は、グレー③【ステップ作戦】に変更してみるといいかもしれません。
「すっきり!」を経験値に
捨てたいのに捨てられない、そんな時のモヤモヤと向き合い行動すると、少しずつすっきりしたシンプルな生活に近づきます。
今、捨てるか捨てないかを決めなくてもいいけれど、物を手放した時の「すっきり!」を、一度でも経験してみると、段々と手放すことが容易になっていくことと思います。
今、部屋を見渡してみてください。
手放せそうなものはありますか?
今すぐは無理でも、今回お話したグレーな手放し方を参考にゆっくりと断捨離を進めてみてくださいね。
すっきりした部屋で自分時間を満喫できますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
おまけ・・・私が最近手放した物・・・
抱き枕
使っていない掛け布団
使っていない食器類(2024.4〜袋に入れてた)
壊れた日傘
昔の写真が入っているUSBメモリ(ゴミ箱の底にあった)
サイズアウトした子どもの服
昔着てたスーツや服
使っていない編んだ作品
残った毛糸
なんかわからないけど、出てくる小物たち
などなど。お部屋の見直しはつづく。