料理が苦手な主婦が贈る「食まわり」を楽にするアイディア【マインド編】
毎日料理を作るのが億劫だと感じている人は、実は多いのではないでしょうか。料理が苦手な人ならば尚更です。
だからといって、宅配サービスやお惣菜、外食ばかりに頼るのは、経済的にも健康的にも難しいですよね。
私は料理が苦手なので、どうして自分ばかり料理をしないといけないのかと思うことがあります。せめて土日くらいは作って欲しいのにと。
そうはいっても毎日やらなければいけないことには変わりありません。
そこで私の解決策はこちらです⇩
シンプル化は料理の面でも役立ちます。
今回は、料理が億劫に思う理由と、シンプルな食事のメリット・デメリットをご紹介します。
料理が億劫に思う理由
まずは、どうして料理を億劫に思うのかを洗い出してみます。
解決策は、億劫な理由の裏側に隠れていることが多いです。
理由①考えることが多い
料理は、本当に考えることが多いです。
献立を考えるところから始まり、買い物、作る順序、洗い物、後片付け・・・。
これが毎日、毎食繰り返されます。
料理が好きで楽しければいいのですが、苦手意識がある身としては、苦行のように感じます。
本心:考える事を減らしたい!
理由②洗い物が出る
調理すれば洗い物がでます。この洗い物もまた面倒に感じます。
調理に使う鍋や器具、食べる際の食器が多ければ多いほど面倒です。
例えば、肉は浅型のフライパンで焼いて、副菜の野菜は小さめのお鍋で煮ておこうとかすると、すでに2つ使うことになります。これにさらに味噌汁を作ったり、サラダを用意したりすると、新たに鍋やボウルを使い、それぞれに合わせた調理器具を用意することになります。
品数を増やせば増やすほど、洗い物が増えていくことは明らかです。
本心:洗いたくない!
理由③手が荒れる
調理をすると手が荒れます。
調理中はハンドクリームが使えませんので、敏感肌の私はすぐに手が荒れてしまいます。
なるべく直接触らないようにビニール手袋をするようにはしていますが、ちょっと野菜を洗うときなんかは、面倒で素手で触れてしまいます。
こうして手が荒れることもまたストレスとなって、料理を億劫にさせています。
敏感肌の方は特に、調理による手荒れを気にされているかもしれません。
本心:手荒れしたくない!
理由④油が跳ねる
油が跳ねることはかなり厄介です。
少し脂肪が多めの肉を焼こうとすると、壁や床、コンロ周りに飛び散り、後で掃除するのが面倒です。
また、油だけでなく、ケチャップのような赤い物が跳ねている場合も気になります。コンロ周りならまだしも、壁にまで飛び散っている場合は、尚厄介です。
また、火事や火傷のリスクも考えてしまいます。
油による影響は、非常に嫌だなと思うことの一つです。
本心:油を使いたくない!
理由⑤仕事や育児で疲れている
日々、仕事や育児で疲れているということは、料理を億劫に思う最大の理由かもしれません。
きっと多くのご家庭で、一番気を使うのは夕食ではないでしょうか。
夕方ともなれば、もう疲れ切ってやる気の出ない時間帯。そんな時間に、ヨイショと思い腰を上げ、調理しなければならないのは大変です。
少しでも手を抜きたいと考えてしまうのは無理もないことです。
本心:疲れてやる気が出ない!
本心が見えたね!
億劫な料理を楽にするには
上記のように、料理が億劫に思う理由の裏には、こうしたい!という本心が隠れています。
どうすれば料理を楽にできるかは、この本心に従って考えることで見えてきます。
本心 | 解決案 | 具体策 |
考えることを減らしたい! | なるべく考えないで済むようにしよう | 品数を減らす メニューを固定化する 買い物の回数を減らす 工程の少ない料理にする など |
洗いたくない! | 洗い物をなるべく減らそう | 食器を減らす 調理器具を減らす ワンプレートで提供する など |
手荒れしたくない! | やることを減らそう | 乾物を使う カット野菜や肉を使う 冷凍野菜を使う など |
油を使いたくない! | 油を使わない調理にしよう | 揚げ物をしない 炒める調理法をとらない 脂肪の多い食材を使わない など |
疲れてやる気が出ない! | やる気を出さなくてもできるメニューにしよう | 便利家電を使う 品数を減らす 缶詰を使う 冷凍野菜を使う など |
考えない、減らす、使わないといったキーワードが出てきます。
料理に関する物事を少しずつ削ぎ落としていくと、やることがどんどんシンプルになっていきます。
本心に従って、やることを減らしていきましょう。
シンプルな食事のメリット・デメリット
料理のこと、そんなに削ぎ落として簡単にしちゃって大丈夫?
メリットとデメリットを見てみて、ご自身に合うかどうか、判断してみてね。
以下では、上記の具体策を参考に、シンプルな食事のメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
作る物が減る
基本は、味噌汁と主菜です。(我が家では、私は白米を食べないし、夫は必ず食べます。4才の息子は食べたり食べなかったりです。)
味噌汁には具を3種類以上入れて、ボリュームを増すと共に、栄養を摂取します。
主菜は、肉か魚を焼く、煮る、蒸すの方法をとります。焼く場合、肉はオーブンかトースターで焼けば楽ですし、魚もグリルのおまかせ機能で楽しています。焼き魚は、味付けも考えなくていいので、かなり楽です。
タンパク質はしっかり摂ろう!
洗い物が楽になる
品数が減るので、使う食器や調理に使う器具も減り、洗い物が楽です。
食器は、汁椀とおかずを盛るお皿だけです。副菜のようなちょっとした野菜は主菜と一緒に盛り付けるか、あらかじめ作って保存していた場合は、その容器⇩のまま出してしまいます。
(レンジ、オーブンにも対応しているので、副菜は、こちらの容器を使ってレンジでチンして冷蔵庫で保存しておくと楽です。そのまま食卓に出しても、見劣りしません。)
さらに、油をたくさん使うような調理をしないので、油の処理や、跳ねた油を掃除する手間、油を落とすために強力な洗剤を用意する必要もありません。
フライパンで調理する際は、低温でゆっくり煮るか蒸すかの調理法をとることで、油が飛び散ることも少ないし、フライパンに焦げ付くこともありません。
洗い物が少ないと、食洗機を稼働させるほどでもありません。
体重が減る
煮たり蒸したり、少ない品数に慣れてきたりすると、自然と体重が減ってきます。
必要以上にカロリーを摂取しなくなるからです。
そもそも今まで食べ過ぎだったのだと気付かされます。
生きるのに、そんなにたくさんの品数もカロリーも必要なかったのです。
自然と食べ過ぎを防げるよ。
肌荒れが減る
手のかかる調理(揚げ物など)をしなくなると、肌が綺麗になってきました。手荒れも前ほどではありません。
揚げたり焼いたり、高温で調理したりすると体に悪い成分(AGEs)が発生して肌荒れや老化の原因になると聞いたことがあります。
おかげさまで毎日素肌で過ごせており、お肌の手入れや苦手なメイクにかかる時間もかなり短いです。
肌荒れも減って、時間もできるなんて、最高だね。
買い物が楽になる
作るものが少なくなると、買い物も楽になります。
あれやこれやと複雑なものを取り入れなくてよくなり、いつも大体同じ物を同じお店で買えばいいだけです。
私は一週間分の買い物をまとめて1回で済ませます。一回の買い物の量は、カゴ一つ分が大体の目安です。特別忘れてはいけないものはメモしておきます。
買う物が決まっていると、余計な物に目を奪われ、ついつい買ってしまうことも無くなりました。
買いすぎないと、家に余計な食べ物を持ち込まないから、食べ過ぎないね。
フードロスにも貢献!
節約になる
品数を減らしたり、凝った調理をしなくなると、お金もかからなくなります。
あれもこれもと、たくさんの物を買う必要がなくなるからです。
ある程度作る物が決まってしまえば、買い物に行っても、買う必要性を全く感じなくなります。
結果として、買わずに済みお金も浮きます。
数が減った分、食材の質を上げてもいいね。
考えることが減る
調理の工程や買い物が楽になると、考えることが減ります。
今まで複雑に、たくさんの物を用意しなければと考えていたことが嘘のように、「あれ、もう終わりか」と、あっさりと済ませられます。
時間に余裕ができて、ゆったりとした自分の時間が確保できます。
デメリット
幅広いメニューは作れない
料理の幅を広げたり、こだわりの料理を作ることは避けます。
手間を減らしたいと思うと、メニューをある程度固定化する方が楽だからです。
1ヶ月の間に、同じメニューが2度は出ることがあるかもしれません。「1ヶ月毎日違う物を食べたい!」という方には向かないでしょう。
料理に苦手意識がある方にとって、メニューの幅を広げたり、凝った料理を作ったりするほど、日々の煩わしさが増すものはないように感じます。
コッテリ料理はできない
油を使った調理を減らすので、コッテリ派の方には合わないかもしれません。
家では、コッテリした料理をしないと決めてしまうと、後処理や掃除の手間が減るからです。
どうしても食べたくなったら、ラーメン屋さんに出向くなり、外に頼るのが良いかと思います。
外食が一層楽しみになると考えると、メリットともとれそうです。
(ただ、便利家電を使うことで解消される可能性は大いにあります。)
食べ盛りの元気な中高生には向かないかも
食べ盛りのお子様がいらっしゃるご家庭では、難しいかもしれません。
量的に、一週間に一度の買い物では済ませられない可能性がありますし、カロリー的にも物足りなさがあるかと思います。
ただ、炊飯器やオーブンをはじめ、今では他にも様々な便利家電があるので、それらを使って調理することで、楽に満足感のある料理を提供できると思います。
食まわりをシンプルにする際のポイント
メリットどデメリットを踏まえて、ポイントをまとめます。
- 家では簡単にできる物(シンプル、質素、ヘルシー)
- 外では家で作れないような物(コッテリ、工程が多い、時間がかかる、濃い味)
このように分けて考えると、たまの外食がより楽しみになったり、一つのちょっとしたイベントとして捉えることもできますね。
家での食事はシンプルに
いかがでしたか。
食事は生活の中でも大事な要素の一つである一方で、作る人にとっては負担が大きいことも事実です。
毎日のご飯作りは、本当に大変ですので、考えることや作業量を減らして、楽できる方向へ徐々にシフトしてみてはいかがでしょうか。
食まわりを楽にして、自分の時間を楽しめますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
【実践編】へつづく